10年の節目を迎えて思うこと
春期講習が先ほど終わりました。
早いもので開塾10年が経ちました。
平素よりお世話になっている方々、本当にありがとうございます。
最近考えていることも含めて、フェイスブックに投稿した記事をここでも共有しようと思います。
子どもが育っていく上で、家庭と学校だけでは補うことが難しいことに、僕らの意義があると思っている。
それは、志望校と今の学力の差を埋める存在であり、学校の宿題を一緒にやってくれる存在であり、進路を一緒に考えてくれる存在であり、人間関係の悩みを聞いてくれる存在であり、趣味を共有できる存在であり、一人ひとりにとって僕らの意義は異なる。
みんなにとって良い教育なんてものないけれど、一人ひとりにとって良い教育はあると信じているからこその手法だ。
その点からすると僕らが提供しているのは、「異なる価値観の持ち主との粘り強い対話」なのだと思う。
講師はどんなときも塾生の言葉に「それなりの正しさ」を見出し、よりよくなるよう変わる覚悟を講師も持っている。
その上で、相手に期待しない姿勢を保っているからこそ、その姿勢が塾生にも沁みて、よりよく生きようと前に進んでいく流れができてきたんだと感じている。
いつからか忘れたが、教えない塾とアピールするのは辞めた。
どれだけ勉強したいと願う塾生が目の前にいようが講師がどれだけ知識の押し付けにならないよう技法を工夫しようが、押しつけには変わりない。
この点に関しては、3年前からフリースクールという体験主体の学びで体現できている思う。
塾としては、今後も「押しつけ」だということを忘れずに、押しつけないでいよう。
それにしても10年間、アフェッティを選んでくださったり応援してくださったりしている人がいることが本当にありがたい。
ここからまた11年目に突入。
万人に理解される気がしないし、自分でも理解しきれないことをやっている。
果てない道のりを、もう少し歩んでみようと思う。
投稿者プロフィール
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学習塾アフェッティ塾長が主に書いているブログ。
一般社団法人フリースクール愛媛 代表理事
(フリースクールエルート理事長)
・愛媛県フリースクール等連絡協議会 代表
・NPO法人えひめ放課後協力機構 理事
・(愛媛県校内サポートルーム設置事業における)
不登校児童生徒等支援連絡協議会 委員
静岡県生まれ。
2012年4月、愛媛大学在学中に「対話」と「自立学習」メインの学習塾「学習塾アフェッティ」を開塾。
2019年4月、平日昼間の学校以外の学び場の重要性に気付き、「フリースクールエルート」を開所。
2015年、“未来を切り拓く29歳以下ニッポン代表”としてNHK(Eテレ)U29で特集される。
2017年より愛媛新聞ピントゼミナールゼミ長として「次代を生き抜くメッセージ」の連載中。
第1回(2018年)・第2回(2019年)松山市人間力大賞受賞。
2018年、第32回人間力大賞(青年版国民栄誉賞)会頭特別賞受賞。
2022年、フリースクールエルートでの取り組みが、『ルポ 誰が国語力を殺すのか』文藝春秋(石井光太著)に紹介される。
<<メディア実績>>
U29出演・おはよう四国・greenz・愛媛新聞・朝日新聞・南海放送・他多数
<<講演実績>>
愛媛大学・愛媛県教育研究協議会・市内小学校・四国若者1000人会議・まつやま経営プラザ・他多数
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