アフェッティとは何かを考えたとき「①塾長や講師と子どもたちの間で、②各教科との関係性を築く場」というのがしっくりきています。
まず、①について説明します。
アフェッティは、徹底して塾生全員を「特別扱い」しています。
各塾生が、同じものを、同じやり方で、同じペースで学ぶことはほとんどありません。
各塾生が、異なるものを、異なったやり方で、異なったペースで学ぶことがほとんどです。
そのため、私自身の人格は一定ではないです。
一人ひとり違った私が出てきて、それは塾生も同じです。
私だから見せる顔、塾の中だから見せる顔というのが、互いに生まれます。
・私とだったら目標に向かって頑張る自分が出てくる。
・私とだったら悩みを打ち明けることができる自分が出てくる。
・私とだったら自分自身を受け入れられる自分が出てくる。
そんな関係性を目指しています。
もし私とも他のスタッフともそんな関係性になれそうになかったら、入らない方が良いです。
逆になれる可能性があるのなら、入ることに価値があります。
そもそも習い事というのは、家族や学校以外の場において、安心・安全に今まで出てこなかった自分を出せる場に価値があると考えます。
習い事に行ってる時間に、ネガティブな自分ばかりが出てくることほど、悲しいことはないでしょう。
(実際には、結構ありそう、、、。)
ここからは②です。
学習塾としての役目は、学校では作られなかった各教科(を教える人・教材)との関係性の補完にあると考えます。
学校教育の教科学習において、子どもたちの各教科への関心は、担当教科の先生・教科書・ワークに大きく依存します。最悪の場合は、先月のピンゼミのゼミ長メッセージで伝えた以下の通りです。
「これってテストに出るんですか?」ってよく聞かれるんだけど、「テストに出るかどうか」が学ぶ上での最大の興味になったら、学び本来の面白さが薄れていくように思えてならないよ。でもそれは「ここ、テストに出るからね!」や「テスト、何点だった?」を多用し、テストを価値付けてきた大人側の責任でもある。もちろんどれだけ理解ができているかを確認し測ることは大切だよ。「せっかくテストがあるし、教科書でも開いてみよう!」くらいの気軽さが学びの面白さを取り戻すきっかけになるんじゃないかな。
先日、お迎えのときに塾生の父親が「今日は、楽しかったか?」と聞いていて、在りたい形に少しずつ近づいていような気がしました。
少しだけ、アフェッティのことを分かってもらえたでしょうか。
最後にもう少し。
あまり分かりやすさに頼るのは好きではないけれど、今年度の中3生で既に2人ほど進路が決まっています。
一人は、FC今治高等学校(超人物重視)、もう一人は愛光高校(超学力重視)。
アフェッティ、面白いなぁ。
投稿者プロフィール
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学習塾アフェッティ塾長が主に書いているブログ。
一般社団法人フリースクール愛媛 代表理事
(フリースクールエルート理事長)
・愛媛県フリースクール等連絡協議会 代表
・NPO法人えひめ放課後協力機構 理事
・(愛媛県校内サポートルーム設置事業における)
不登校児童生徒等支援連絡協議会 委員
静岡県生まれ。
2012年4月、愛媛大学在学中に「対話」と「自立学習」メインの学習塾「学習塾アフェッティ」を開塾。
2019年4月、平日昼間の学校以外の学び場の重要性に気付き、「フリースクールエルート」を開所。
2015年、“未来を切り拓く29歳以下ニッポン代表”としてNHK(Eテレ)U29で特集される。
2017年より愛媛新聞ピントゼミナールゼミ長として「次代を生き抜くメッセージ」の連載中。
第1回(2018年)・第2回(2019年)松山市人間力大賞受賞。
2018年、第32回人間力大賞(青年版国民栄誉賞)会頭特別賞受賞。
2022年、フリースクールエルートでの取り組みが、『ルポ 誰が国語力を殺すのか』文藝春秋(石井光太著)に紹介される。
<<メディア実績>>
U29出演・おはよう四国・greenz・愛媛新聞・朝日新聞・南海放送・他多数
<<講演実績>>
愛媛大学・愛媛県教育研究協議会・市内小学校・四国若者1000人会議・まつやま経営プラザ・他多数
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