私は、中学3年生の時から、学習塾アフェッティに通い始めました。

最初は、塾の形態をあまり分かっておらず、私が知っている人がいるかどうかが気になって怯えたこともありました。しかし、通い続けているうちに、アフェッティの魅力に気づき、「ここは本当に安心できる場所なんだな」ということが分かるようになりました。そして、この4年間で沢山成長することができました。

特に成長を実感したなと思えることは、3つあります。

1つ目は、勉強の習慣がついたことです。私は、中学1・2年生の時は、自主的に学習をする習慣がほとんどありませんでした。また、不登校になってから、学校の授業も受けなくなったため、ますます勉強していませんでした。しかし、アフェッティに通い始めてから、勉強を自主的にするようになり、中学3年生の夏休みにはほとんど毎日勉強しに行きました。アフェッティは、私の主体性を高めてくれる場所でした。

2つ目は、3年間無事に全日制の高校に行くことができたことです。孕石先生をはじめとしたアフェッティの先生方が悩みを聞いてくれたり、サポートをしてくれたりしたので、3年間無事に通うことができました。これは中学校時代、半分以上不登校だった私にとって、大きな自信に繋がりました。

3つ目は、目標にしていた大学に受かったことです。

私にとって、受験に挑戦するのは、人生で初めてでした。また、突然志望校を変えたので、準備不足な状態で始めることになりました。最初は、10月にあった総合型選抜での合格を狙っていました。 しかし、倍率が少し高かったのと、私の苦手なグループディスカッション形式だったため、不合格という結果で終わりました。とても悲しかっ たけど、落ちた時のために一般入試の勉強もしていたので、この時に2月まで頑張ろうと決意しました。

3科目受験で、英語、政治経済、国語を選択しました。主にアフェッティで授業を受けたり、ほとんど毎日夜遅くまで残って勉強をしたりして学習をしていました。学校でのカリキュラムに含まれていない 範囲もありましたが、O先生やY先生、そして学習教材の力も借りて全て終わらせ、無事に目標にしていた大学に受かることができました。また、私が中学生の時からずっと興味があった、心理学が学べる学部に入れたので、本当に嬉しかったです。

私は、合格してからも、大学で必要な知識を身に付けるために、勉強を続けました。主に、数学の統計学に関する範囲と、英語、そして心理学の勉強をしました。これはアフェッティを辞めてからも、続けようと思います。

私は、不登校になる直前や不登校期間を通して、人と関わることにネガティヴなイメージがつき、人目を避けたり、できるだけ人と距離を置いたりしたこともありました。このような過去によって形成された個人の生き方や価値観は「ライフスタイル」 と言い、(アルフレッド・アドラーの言葉)たとえ自分が不幸と感じるものでも、変えることは困難です。しかし、私はアフェッティをはじめとした色々な場所で、色々な人と出会い、私のことを大切にしてくれる人はいるということを理解しました。誤って形成されたライフスタイルも、少しずつ修正されていっています。 

私はこの経験を生かして、かつての私のような人の役に立てるように、心理士として働きたいです。そのために、春から資格の取得に向けて頑張ります。心理士の資格には、大学院に行かないと受験資格の得られない難しいものもありますが、アフェッティの先生方のことを思い出して励んでいきます。

これからアフェッティに入る人達に、とても辛い過去があったとしても、この塾がきっかけで、1%でもいいから前向きな気持ちになれますように。応援しています。4年間本当にありがとうございま した。

塾長メッセージ

いよいよ大学進学ですね!まさか一般入試で合格するとは、、、。

一言ひとこと会話を積み重ね、一枚いちまい学力を底上げ、一回いっかい思考を確かめてきた4年間でしたね。

ぐちゃぐちゃの状態から一つひとつ積み上げた自信を、どうか大切にしてくださいませ。

では、長期休みにお待ちしております。

背中くらい、いつでも押すから。

投稿者プロフィール

affetti
学習塾アフェッティ塾長が主に書いているブログ。

一般社団法人フリースクール愛媛 代表理事 
(フリースクールエルート理事長)
・愛媛県フリースクール等連絡協議会 代表
・NPO法人えひめ放課後協力機構 理事
・(愛媛県校内サポートルーム設置事業における)
不登校児童生徒等支援連絡協議会  委員

静岡県生まれ。
2012年4月、愛媛大学在学中に「対話」と「自立学習」メインの学習塾「学習塾アフェッティ」を開塾。
2019年4月、平日昼間の学校以外の学び場の重要性に気付き、「フリースクールエルート」を開所。

2015年、“未来を切り拓く29歳以下ニッポン代表”としてNHK(Eテレ)U29で特集される。
2017年より愛媛新聞ピントゼミナールゼミ長として「次代を生き抜くメッセージ」の連載中。
第1回(2018年)・第2回(2019年)松山市人間力大賞受賞。
2018年、第32回人間力大賞(青年版国民栄誉賞)会頭特別賞受賞。
2022年、フリースクールエルートでの取り組みが、『ルポ 誰が国語力を殺すのか』文藝春秋(石井光太著)に紹介される。
<<メディア実績>>
U29出演・おはよう四国・greenz・愛媛新聞・朝日新聞・南海放送・他多数
<<講演実績>>
愛媛大学・愛媛県教育研究協議会・市内小学校・四国若者1000人会議・まつやま経営プラザ・他多数