第34回ピントゼミナール!!
こんにちは、塾長の孕石です。
本日のテーマは、「水溶液をなかま分けしよう」です。
先月に引き続きCOVIDー19にからめつつ、学びを深められたらと思いカキカキしました。
ちなみに先月の「平等と公平」は、特別定額給付金の話とも繋がり子どもたちにとって良い刺激になったと思います。
今回は、化学の世界の中で「死なない知識」から、色々と考えてほしいです。
どうか悲惨な事故が起きませんように。
そして少しでも、化学に興味を持ってもらえるきっかけになりますように。
基本を学ぼう
【問題】
- 青色リトマス試験紙にレモン汁をたらすと、どうなりますか?
- 赤いリトマス試験紙に石鹸水をたらすと、どうなりますか?
【答え】
- 赤色になる
- 青色になる
【解き方】
水溶液は、酸性・中性・アルカリ性と3つに分けることができるよ。
リトマス紙の性質も知っていこうね。
重要 身近なモノのpHを知ろう!
覚えて リトマス紙は2種類あるよ!
リトマス紙には、青色と赤色があるよ。
それぞれのリトマス紙に、酸性・中性・アルカリ性の水溶液をたらしてみよう。
チェック pHって知っているかな?
どのくらい酸性かアルカリ性かを示す単位だよ。
0〜14までで表し、真ん中の7が中性、7より小さいと酸性、7より大きいとアルカリ性だよ。
問題にチャレンジ
中和について調べるために、次の実験を行った。
[実験1]
5個のビーカーA〜Eに aうすい塩酸 を5cm^3ずつとったあと、BTB溶液を数滴ずつ加えた。
次に、ビーカーB〜Eに bうすい水酸化ナトリウム 水溶液をそれぞれ2、4、6、8cm^3ずつ加えて水溶液の色の変化を観察した。
表1は、その結果をまとめたものである。
反応後、青色に変化したビーカーDの水溶液、下線部aの薄い塩酸を、水溶液の色が緑色になるまで少しずつ加えた。
この時、加えたうすい塩酸はちょうど1cm^3で、水溶液のpHを調べると7であった。
[実験2]
実験1終了後、新たにビーカーKを用意し、4個のビーカーA、B、C、Eそれぞれの水溶液を全て入れて、よくかき混ぜると水溶液の色は黄色になった。
- 実験1終了後のビーカーA〜Eの水溶液のうち、pHが最も大きいのはどの水溶液か。A〜Eの記号で書け。また、その水溶液は、酸性、アルカリ性のどちらか。
- 実験2のビーカーKの水溶液を中性にするためには、下線部bのうすい水酸化ナトリウム水溶液を何cm^3加えれば良いか。
(2019年度愛媛県立入試問題改)
解き方と答え
酸性のうすい塩酸とアルカリ性のうすい水酸化ナトリウムを、混ぜていくと、BTB溶液の色が変わっていく実験だね!
(2)を整理すると、ビーカーK=ビーカー(A+B+C+E)=うすい塩酸(20cm^3)+うすい水酸化ナトリウム水溶液(14cm^3)
あと6cm^3加えれば、うすい塩酸と同じ量になるね!
重要 「酸性とアルカリ性が同じ量=中性」ではないよ!
[実験1]において、ビーカーDにうすい塩酸を1cm^3を加えると中性になったとあるね。
このことから、実験に使ったうすい塩酸とうすい水酸化ナトリウム水溶液は、6:6の体積比で中性になったとわかったんだ!濃度によって量が変わることもあるんだよ!
覚えて 「BTB溶液」で、水溶液を調べよう!
水溶液にBTB溶液を加えると酸性で黄色、中性で緑、アルカリ性で青色を示すよ。
チェック
(1)は、ビーカーEはビーカーDより多くのうすい水酸化ナトリウム水溶液を加えているね!つまりアルカリ性が強くなり、pHも大きくなるってことだよ。
答え
(1)(記号)E(水溶液)アルカリ性
(2)6(cm^3)
ゼミ長メッセージ
「混ぜるな危険って、どういうこと?」ってよく聞かれるんだけど、混ぜちゃダメなんだで終わらなかったあなたは科学者の卵だね。
新型コロナウイルス対策として塩素系漂白剤などで0.05%濃度の次亜塩素酸ナトリウム液を作り、身の回りのものを消毒してい子もいるかもしれないね。
その次亜塩素酸ナトリウムをトイレなどで使われる酸性洗剤と混ぜると中和反応が起こり人体に有害な塩素ガスを発生するんだ。
どれだけ知識が簡単に手に入ろうと、死なないための知識は頭で覚えて実践していかないとね。
新型コロナもしかり、それが「正しく恐れる」姿勢なのだと思うよ。
投稿者プロフィール
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学習塾アフェッティ塾長が主に書いているブログ。
一般社団法人フリースクール愛媛 代表理事
(フリースクールエルート理事長)
・愛媛県フリースクール等連絡協議会 代表
・NPO法人えひめ放課後協力機構 理事
・(愛媛県校内サポートルーム設置事業における)
不登校児童生徒等支援連絡協議会 委員
静岡県生まれ。
2012年4月、愛媛大学在学中に「対話」と「自立学習」メインの学習塾「学習塾アフェッティ」を開塾。
2019年4月、平日昼間の学校以外の学び場の重要性に気付き、「フリースクールエルート」を開所。
2015年、“未来を切り拓く29歳以下ニッポン代表”としてNHK(Eテレ)U29で特集される。
2017年より愛媛新聞ピントゼミナールゼミ長として「次代を生き抜くメッセージ」の連載中。
第1回(2018年)・第2回(2019年)松山市人間力大賞受賞。
2018年、第32回人間力大賞(青年版国民栄誉賞)会頭特別賞受賞。
2022年、フリースクールエルートでの取り組みが、『ルポ 誰が国語力を殺すのか』文藝春秋(石井光太著)に紹介される。
<<メディア実績>>
U29出演・おはよう四国・greenz・愛媛新聞・朝日新聞・南海放送・他多数
<<講演実績>>
愛媛大学・愛媛県教育研究協議会・市内小学校・四国若者1000人会議・まつやま経営プラザ・他多数
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