第19回ピントゼミナール
今回も、とってもとっても悩みました。
小学生や中学生に伝えるって非常に難しいのです。
特に気体の分野は、、、、。
日常生活で三態に触れる機会のほとんどが水です。
故に、メインで扱われます。
とはいえ「水」は気体の中で例外的な性質を持ちます。
しかし、そのメカニズムまでは習いません。
だから少し書いちゃいました。
余計なこと書いてこそ、私がやってる意味がある!
基本を学ぼう
【問題】
下の図は、水が温度によって状態を変える様子を表しています。次の□に当てはまる言葉を書こう。
【答え】
① 水
② 水蒸気
③ 液体
④ 気体
【解き方】
温度によって物質の状態(固体・液体・気体)が変わることを物質の状態変化というよ。
チェック
水は0℃でこおり、100℃で沸騰するよ。水はこおると、体積が大きくなるんだ!
水も氷も水蒸気も見た目は違うけど、水であることにかわりないよ。
でも水は、状態に合わせて名前を変えてあげるのが一般的だよ!
重要
固体・液体・気体の粒子モデル
固体は、体積と形が安定しているよ。
水の固体を氷と呼びます。
水分子は動きをとめて互いに結びつくよ。
液体は、体積は安定してるけど、形が定まってないよ。
水が様々な形に変化できるのは、分子が自由に動いているからなんだ!
水蒸気は、体積も形も定まってないよ。
水の気体を水蒸気と呼ぶよ。
水分子は激しく動き、猛スピードで空間を飛び回るよ。
問題にチャレンジ
図1のように、ビーカーに水を入れて、体積の変化を見るため液面の高さに印を付け、ラップでふたをして、ゆっくりこおらせた。全ての水がこおったのち、質量と体積の変化を調べた。
(1) 次のア〜エのうち、物質が状態変化するときの粒子の様子を述べたものとして、最も適当なものを一つ選び、その記号を書け。
ア 粒子の数が変化している。
イ 粒子が別の物質に変化している。
ウ 粒子の大きさが変化している。
エ 粒子どうしの間隔が変化している。
(2) 水が氷に変化したとき、密度はどのようになったか。
「大きくなった」,「小さくなった」,「変わらなかった」のいずれかの言葉を書け。
(2017年度愛媛県立入試問題改)
解き方
氷と水の体積の関係は、一般的な液体・固体の体積の関係とは異なるので注意しよう!
(1) 状態変化しても、物質そのものは変わらないよね。
粒子の数・大きさも変わらない。
覚えて
一般的に、個体→液体→気体の順に粒子同士の間隔が大きくなり、粒子の運動が活発になるよ!
(2) 通常、液体から個体に変化をすると体積は小さくなり、密度が大きくなるよ。
水が同様の変化をする場合は、体積が大きくなる!
重要:密度は、g/cm^3
求め方は「g/cm³」の「/」を横にして、g/cm^3
つまり体積が増えて分母が大きくなると、密度は小さくなるよね!
応用:水がこおると、体積は約10%増えるわけ
水分子は、曲がった形をしてるんだ。
だから氷になったとき、分子同士はスキマが多い形でしか結合できないんだよ。
分子と分子の間にスキマができて距離があいて、その分体積が増えるというメカニズムなんだ。
答え
(1)エ (2)小さくなった
ゼミ長メッセージ
「相談にうまく乗る方法はないの?」ってよく聞かれんだけど、
まずは「何もせず、ただひたすら言葉を待つ」という受け身な姿勢の価値に着目してほしいな。
どうカッコイイ言葉をかけようかと気にしてしまいそうだけど、
何も言わずそっと受け入れてくれる態度に心救われることもあるよね。
あえて聴いてないフリをすることが、話をより聴けることに繋がることだってあるくらいだから。
ときには相手の言葉を待って、人との距離の伸縮に合わせて言葉や態度を変化させてみよう。
今まで聴けなかった言葉が相手の口からこぼれてくるかもしないよ。
投稿者プロフィール
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学習塾アフェッティ塾長が主に書いているブログ。
一般社団法人フリースクール愛媛 代表理事
(フリースクールエルート理事長)
・愛媛県フリースクール等連絡協議会 代表
・NPO法人えひめ放課後協力機構 理事
・(愛媛県校内サポートルーム設置事業における)
不登校児童生徒等支援連絡協議会 委員
静岡県生まれ。
2012年4月、愛媛大学在学中に「対話」と「自立学習」メインの学習塾「学習塾アフェッティ」を開塾。
2019年4月、平日昼間の学校以外の学び場の重要性に気付き、「フリースクールエルート」を開所。
2015年、“未来を切り拓く29歳以下ニッポン代表”としてNHK(Eテレ)U29で特集される。
2017年より愛媛新聞ピントゼミナールゼミ長として「次代を生き抜くメッセージ」の連載中。
第1回(2018年)・第2回(2019年)松山市人間力大賞受賞。
2018年、第32回人間力大賞(青年版国民栄誉賞)会頭特別賞受賞。
2022年、フリースクールエルートでの取り組みが、『ルポ 誰が国語力を殺すのか』文藝春秋(石井光太著)に紹介される。
<<メディア実績>>
U29出演・おはよう四国・greenz・愛媛新聞・朝日新聞・南海放送・他多数
<<講演実績>>
愛媛大学・愛媛県教育研究協議会・市内小学校・四国若者1000人会議・まつやま経営プラザ・他多数
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