松山市における自殺死亡者数、年間約100名

一時期150名近くまで伸びた自殺死亡者数は、ここ数年100名前後に落ち着いています。

松山市の人口が約50万人なので、およそ10万人に20人の方が自殺により死亡しています。

全国平均よりか低いですが、大差はないです。

(表に出ている)自殺者数は減ってきていますが、減っているのは40代以降であり、30代より若い世代の自殺死亡者は増加しています。

特に松山市は、20代の自殺死亡率が全国平均と比べて高いです。

(10万人あたり6人ほど多い)

詳細はそろそろコチラをご覧ください。

このデータだけなら圧倒的に「若者が死にたくなる街、松山」です。

笑えません。

先日、ゲートキーパー(生きることを支援する)養成基礎講座に行ってきたのですが、100名の自殺死亡者がいたら1000名の自殺未遂者がいるとのことです。100という数字の裏側に多くの不幸が待ち構えています。

なぜ委員になったのか?

今年の8月より、松山市自殺対策推進委員会委員に任命されました。

アフェッティは、いろんな子どもたちがきます。

「学校に行っていないこと」は、もはや「学校に行くこと」と同じレベルで当たり前になっています。

そんな中、思うのが自分自身の限界です。

「ここまではできるけど、ここからはできないこと」のラインが明確になってきました。

どんな子も見捨てない。

アフェッティだけでは、それは不可能に近い。

でも、きっとまだできることはあるはず!

そう思っていたところ、委員の募集がありました。

新学期付近に多い子どもの自殺

ここ数年、新学期付近になると持ち上がるこの話題。

図書館に行ってくれればいいんだけれども、「学校に行きたくない子」と「図書館」に信頼関係は果たしてあるのだろうか?

少し疑問に思います。

横並びな呼びかけと、著名人の無責任な拡散になんだか切なくなります。

待ち構える場所ばかり増えても、子どもたちの「行き先」の数は増えない。

そんな風に思います。

新学期早々の早朝、「ちょっと今から行くわ」と塾生から連絡があり急いで塾に駆けつけました。

私たちは「行き先」でありたい。

20代に多い自殺において

同年代のうつは噂でよく耳にします。

調査によると、20代・30代は「相談相手がわからない」人が多いそうです。

「相談相手がいない」のではなく、「わからない」。

(なるべく元気なうちに)専門機関を気軽に頼るクセをつけていくと良いのではないでしょうか。

松山市は、充実していますよ。

調べて電話してみてくださいね。

うつ病と自殺は密接に関わりあっているみたいです。

精神疾患による自殺者数の半数はうつ病を発症していたという報告がある(ゲートキーパーハンドブック)とのこと。

また周りにうつ症状の方がいたら、あなた自身が相談の専門機関に電話してみてください。

私は専門家ではありませんので、細かい対処法までは言えません。

しかし松山を想う一市民として伝えることは伝え、できることはしようと思っています。

若者にとって明るい未来とは

僕は、基本的に起業に際し、国・県・市からの助成金は入らないと思っています。

挑戦する人は、勝手に挑戦します。

「リソースがあれば、やるのに」なんて言ってる人は、挑戦する価値ないので。

必要なのは失敗したときのトランポリン。

僕自身、肺に穴が空いて手術したときはこの国に本当に助けられたと思いました。

保険料払っていなかったら100万円です。

一度は軽く絶望しましたが、無事にトランポリンして

一週間後には元のところに戻れました。

明るい未来は、僕らが勝手に作ります。

だから、そうじゃないとき。

そうじゃないときに、手助けできる制度を考え実行していくことが本当に重要だと思います。

また委員会がありましたら、伝えられる範囲で皆さんに共有いたします。

少しでも若者の自殺死亡者が減りますように、微力ながら活動していく所存でございます。

早速、異議ありティッシュ配り

先日、自殺予防週間ということで、ボランティアに駆り出されました。

午後5時半からの啓蒙活動的、「ティッシュ配り」。

こういうのは午前2時からやった方が効果あるんじゃないかな。

ティッシュはあまり配れないかもしれないけど、ゆっくり困ってる人と話せるんじゃないかな。

僕としては、受験勉強に疲れたうちの塾生と仕事に疲れた後輩にたまたま出会えて、楽しくできたけど。

効果的な活動なのかなぁって疑問です。

さて、今日も頑張りますか。

投稿者プロフィール

affetti
学習塾アフェッティ塾長が主に書いているブログ。

一般社団法人フリースクール愛媛 代表理事 
(フリースクールエルート理事長)
・愛媛県フリースクール等連絡協議会 代表
・NPO法人えひめ放課後協力機構 理事
・(愛媛県校内サポートルーム設置事業における)
不登校児童生徒等支援連絡協議会  委員

静岡県生まれ。
2012年4月、愛媛大学在学中に「対話」と「自立学習」メインの学習塾「学習塾アフェッティ」を開塾。
2019年4月、平日昼間の学校以外の学び場の重要性に気付き、「フリースクールエルート」を開所。

2015年、“未来を切り拓く29歳以下ニッポン代表”としてNHK(Eテレ)U29で特集される。
2017年より愛媛新聞ピントゼミナールゼミ長として「次代を生き抜くメッセージ」の連載中。
第1回(2018年)・第2回(2019年)松山市人間力大賞受賞。
2018年、第32回人間力大賞(青年版国民栄誉賞)会頭特別賞受賞。
2022年、フリースクールエルートでの取り組みが、『ルポ 誰が国語力を殺すのか』文藝春秋(石井光太著)に紹介される。
<<メディア実績>>
U29出演・おはよう四国・greenz・愛媛新聞・朝日新聞・南海放送・他多数
<<講演実績>>
愛媛大学・愛媛県教育研究協議会・市内小学校・四国若者1000人会議・まつやま経営プラザ・他多数