平成29年度第2回松山市自殺対策推進委員会

人生初の委員会に行ってきました!

※議事録は、全部公開されるみたいです。プライバシーに関すること(e.g.委員会メンバー情報)・口止めされた情報(e.g.言えないのか!)以外で、共有すべき事項をお伝えしたいと思います。

前回の復習もよろしくお願いします。

自殺について思うこと

 

改めて、委員になった動機

一番は、引きこもりの子どもたち・不登校の子どもたち・別室登校の子どもたちとの出会い。

幸い、みんな今のところ生きていてくれている。

しかし、ギリギリだなって思うときがある。

僕自身も、あなた自身も。

僕自身は、まだ本格的に病んだ経験はない。

でもヤバいかもって思ったことはあるし、年に数回は自分を疑っている。

病んだ友人は、何人か知っている。

幸い、いまは元気っぽい。

でも、「たまたま」だと思う。

10代・20代の自殺率は増加傾向だが、「たまたま」僕の周りが幸せなだけ。

できれば「たまたま」が続いて欲しいと思ってしまう。

「たまたま」が終わってからでは、遅い。

僕なりの「たまたま」を続ける努力をしたいと思う。

それが、動機。

※この前、友人に「鬱になっても、気づかなさそう」って言われた。徹夜でこの文章書いてる時点で、危ないよね。

志望動機の文章

学校現場は、問題が起こってからカウンセラーが急に登場する。

信頼関係を築けていない人に、何を話せるのだろう。

疑問に思うことがある。

※何も知らないからこそ、話せることもあるけどね!でも事実は話せても、自分の心まではなかなか話せないよね。

以下は、僕の政策提言(800字)

松山市の自殺死亡率が大幅に減少しない理由は、市内の相談機関の充実さに対して、うつ病の疑いがある時における相談機関へ赴く心理的障壁の高さではないだろうか。

心理的障壁を下げる方法として、市内全児童・生徒に対し専門の相談員による相談を義務付けることを提案する。

理想は、週に1回30分程度の担任教諭によるカウンセリングを1対1で児童・生徒に行うことである。

多くの人が感じる孤独感は、二人称の関係性を築けていないところにある。

「他の誰でもないあなた」になる時間があれば、人は死なないのではないだろうか。

しかし現時点で担任教諭が時間を割くのが困難なため、専門家による定期的な相談が妥当である。

定期的な受診による効果は大きく分けて2つある。

 

1つ目は、全員が受診することによる心理的障壁の軽減である。

私自身、中学生の時にメンタルチェックのアンケートに答えた結果、相談室に連れて行かれたことがある。

担任教諭の配慮に欠けた部分もあるが、クラス全体に知れ渡り恥ずかしい思いをしたことがある。

内科検診と同じように、「全員が受診するもの、もしくは相談すること」と言う認識を10代で身につけることは将来的にうつ病を原因とした自殺の連鎖の減少に繋がると考えられる。

 

2つ目は、定期的な相談による信頼関係の構築である。

仕事上多くの子どもたちと接する機会があるが、ストレスを抱える子どもたちの多くが親から条件付きの関係を迫られている。

「良い子にしていたら」という条件下に置いて、信頼関係は育まれない。

信頼を知らない子どもが学校で信頼関係をクラスメイトと築けることもなく成長していくことが、早期の自殺死亡に繋がる。

信頼関係を結べる大人との出会いは、今後の人生で起こりうる自殺を遠ざけてくれるのではないだろうか。

 

全ての子どもたちが相談機関との関わりを持つことにより、障壁は下がる。

教育現場からの歩み寄りこそが長期的かつ有効な手段だと考える。

※この文章、載せてもいいよね、、、。特に、記載はなかったはず!

自殺総合対策大綱の見直し

色々難しいこと書いてあるので、気になったところを3つお伝えする。

①年間自殺者数は減少傾向にあるが、非常事態はいまだ続いている。

自殺総合対策の基本理念は、「誰も自殺に追い込まれることのない社会の実現を目指す」である。

基本認識として「自殺は、その多くが追い込まれた末の死である。」「年間自殺者数は減少傾向にあるが、非常事態はいまだ続いている。」「地域レベルの実践的な取り組みをPDCAサイクルを通じて推進する」としている。

※ここが一番、大事!「自殺は、その多くが追い込まれた末の死である。」この認識を多くの人が持つべきである。

「心が弱い」とかではない。社会の問題であること、社会に責任があることだってある。社会が悪いことだってある。

これは、自己責任論ではない。

②子ども・若者の自殺対策を更に推進する。

若者は、自発的には相談や支援に繋がりにくい傾向がある一方で、インターネットやSNS上で自殺をほのめかしたり、自殺の手段等を検索したりする傾向があると言われている。

③先進諸国の現在の水準まで減少させることを目指し、平成38年までに、自殺死亡率を平成27年と比べて、30%以上減少。

平成27年では18.5であるので、平成38年では13.0以下となる。

自殺総合対策大綱より

※平成38年は、ないんだなぁ。

松山市の自殺の現状について(最新データ)

平成19年の143人をピークに減少している。特に平成28年は88人となり平成17年以降の合併以来、最小値となった。

※資料:厚生労働省「人口動態統計」より

しかし平成29年1月から11月(速報値)では、すでに99人と再び増加している。

※警察庁「自殺統計」より

※警察のデータと実際はなんか少し違うと言っていた気がする。曖昧ですみません。知っている方いたら教えてください。

松山市で作られているマニュアル案が希望!

松山市の精神科医の先生たちがかかりつけ医と精神科医の連携方法のマニュアル案を作っていた。

まだ案なので、これからの話だと思いますが、しっかり作り込まれています。

ありがたい!!

一つ気になる文章があったので、共有しておきます。

抗うつ剤の投与により、24歳以下の患者では、自殺のリスクが増加することが報告されています。

とのことです。

知らなかったでは済まされないこともあるので、お子様を持つ親御さんは要チェックですね。

調べたら、日本うつ病学会でも提言されていました。

http://www.secretariat.ne.jp/jsmd/koutsu/pdf/antidepressant%20.pdf

孕石委員の発言と質問

自殺予防週間に参加された感想を孕石委員よりお願いします。

焦った。

前回のブログで、ティッシュ配りに否定的なこと書くんじゃなかった。

と思いながら、

20代の代表として、SNSでの自殺予防方法の実施を提案した。

まず、座間市での事件の後、ツイッターで「死にたい」などの検索をすると、

と出てくるようになったこと。

また、出身地の静岡では、年間広告費約40万円を使いTwitterで広告を出している。

https://www.asahi.com/articles/ASKDN7W4PKDNUBQU01B.html

ティッシュ配りは、間接的なアプローチで効果が薄いと思うので、

10代・20代へのアプローチ方法においては、松山市においてもSNSを活用すべきではないか。

と伝え、松山市としてどう考えているかを聞いた。

その場では、通り一遍の回答を頂いたので記載に値しないけど、委員会終了後に「お偉い方」からお声をかけていただき、

Twitterとやらを教えて欲しい。しっかりと調べて、検討する。

と言ってくれ、真剣に話を聞いてくれた。

素直に嬉しかった。

市民の声がどこまで通るか、松山市の手腕の見せ所ですね!

 

こう言った一つ一つのやりとりが、検討され、「効果が期待できるなら、実行される」のであれば僕はもっと様々なことを提案したい。

自分の住んでいる街がより良くなるなら、できることはしたい。

 

では!

投稿者プロフィール

affetti
学習塾アフェッティ塾長が主に書いているブログ。

一般社団法人フリースクール愛媛 代表理事 
(フリースクールエルート理事長)
・愛媛県フリースクール等連絡協議会 代表
・NPO法人えひめ放課後協力機構 理事
・(愛媛県校内サポートルーム設置事業における)
不登校児童生徒等支援連絡協議会  委員

静岡県生まれ。
2012年4月、愛媛大学在学中に「対話」と「自立学習」メインの学習塾「学習塾アフェッティ」を開塾。
2019年4月、平日昼間の学校以外の学び場の重要性に気付き、「フリースクールエルート」を開所。

2015年、“未来を切り拓く29歳以下ニッポン代表”としてNHK(Eテレ)U29で特集される。
2017年より愛媛新聞ピントゼミナールゼミ長として「次代を生き抜くメッセージ」の連載中。
第1回(2018年)・第2回(2019年)松山市人間力大賞受賞。
2018年、第32回人間力大賞(青年版国民栄誉賞)会頭特別賞受賞。
2022年、フリースクールエルートでの取り組みが、『ルポ 誰が国語力を殺すのか』文藝春秋(石井光太著)に紹介される。
<<メディア実績>>
U29出演・おはよう四国・greenz・愛媛新聞・朝日新聞・南海放送・他多数
<<講演実績>>
愛媛大学・愛媛県教育研究協議会・市内小学校・四国若者1000人会議・まつやま経営プラザ・他多数