杖をついて足を引きずるお爺さん

とある日曜日、塾に突然現れたお爺さん。

杖をついて足を引きずり、歯が抜け落ちてて唾が飛ぶ、ちょっと酒臭いお爺さん。

「内子に帰りたいけど、お金がなくて帰れない」という旨を10分以上かけて話してくれた。

何を話しているのかわからなかったので、「僕は何をしたらいいんですか?」と聞くと、

「千円あれば、帰れる。本当に恥ずかしい話だが、お金を貸してくれないか?必ず返します。」

「千円ですか。いいですよ。」

困ってそうなので「お賽銭です」と言って渡した。

次の火曜日に返すと一方的に約束をしてくれたお爺さんは、結局来なかった。

「お賽銭だから、別に気にすることではない」と自分に言い聞かせながら、少しさみしかった。

もぎたての取材

次の月曜日、もぎたての取材をしたいと現れたDさん。

「面白い塾があると商店街周りで聞いたので来ました」という旨を簡潔に話してくれた。

少し嬉しかったので塾の成り立ちから、今の状況までなるべく丁寧に話した。

その結果、「もぎたてで取り扱わない方がいいね。ドキュメンタリーにしたい!」

視聴者に中途半端に伝えては申し訳ないと言われ、なんだか嬉しかった。

次はドキュメンタリー企画で来ますね!と一方的に約束してくれたDさんは、いつか会えるかな。

良い事をする

・困っている人がいたら自分が困らない範囲で助ける。

・求められたら、なるべく丁寧に対応する。

私は、それを良いことだと思っている。

最近、下心が薄れてきた。

「期待しない」という境地に少しは近づけた気がする。

結局のところ

1週間とちょっと過ぎたあたりで「2つ隣の近所の爺さん」が封筒を持ってきてくれた。

「なんかよくわかないけど、良い事したみたいだね」

中身は「2つ隣の近所のじいさん」からのお金を受け取った経緯が書かれた手紙と千円札が二枚。

私が留守のときにお爺さんは来たらしい。

結果論でしかないが、千円は二枚に増えて「2つ隣の近所の爺さん」からの信用も上がった。

めでたし、めでたし。

投稿者プロフィール

affetti
学習塾アフェッティ塾長が主に書いているブログ。
愛媛新聞(スマイルピント)ピントゼミナールゼミ長・愛媛大学愛媛学ゲスト講師・松山市自殺対策推進委員会委員・第1回松山市人間力大賞受賞・第32回【青年版国民栄誉賞】人間力大賞(特別会頭賞受賞)
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U29出演・おはよう四国・greenz・愛媛新聞・朝日新聞・南海放送・他多数
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愛媛大学・愛媛県教育研究協議会・市内小学校・四国若者1000人会議・まつやま経営プラザ・他多数