私がアフェッティに行ったのは中学2年生の夏でした。
不登校になっていくらかの頃で、勉強は好きだけれど、やる必要がなければまぁ怠けますよね。
好きなゲーム・アニメだけで過ごすと逆に勉強やろうかなと思っていたのですが学校は正直うるさいし行きたくないなとふらふらしているときにとあるテレビ番組を見た母がアフェッティを紹介してくれたのはよく覚えています。
塾長と面談したとき、なんか40歳くらいの雰囲気のおっさ、、、いやお兄さんにてっきり学校も勉強も真面目にやらんといかんとか、学校の先生みたいに説教してくるんかなと身構えていたけれど、怒らなくてびっくりした私は変な塾やな、まぁ私絵が好きな学校行かない変なやつだし多分居心地悪くないやろ、と通うことを決めたのです。
(当時24or5歳かな!)
アフェッティは変な場所でした。小学校入りたてであろう子も大学受験であろう人も同じ場所にいて勉強したり遊んだりしていました。
(多分、中学入りたての子のことやね!)
好きなことをやる場所なんかなと聞いて塾長や他の先生に聞いてみました。そしたら頷いて答えてくれたのは嬉しかったです。
お陰で高校はデザイン科のあるところに自信とちょっと後ろめたさを持って選べたののも良かったと感じています。
どうして後ろめたく思ったかというのは、進路相談のときに学校の先生は「じゃあ、将来はイラストレーターだね」と言って終わるのに、アフェッティは趣味か仕事か聞いたからです。
絵を描くのは大好きだけれどお金にするかしないかは決めていなかったからこそ居心地の良い場所から第二の求めていた出身校に変えることができました。
好きこそものの上手なれとは言うけれど、続けることが難しくて一番苦しいんだよとは家族には言い辛かったから、受け止めてくれたのがアフェッティの変な人達でほっとしています。
それから高校へは3年間ここで描いてお金にならないと思ったらシフトチェンジしようと思って通ってから実に2年後のこと。
上には上がいるし下を見てもなんの慰めにもならなくなって賞も圏外の時に私は決めました。
「そうだ、絵は趣味にして大学は芸大にしよう!」と。
塾長がちょっとびっくりしたのを私は覚えています。
確かに変なことを言っている自覚はあれど大体アフェッティにいる人間は変だから付き合えという気持ちで高一の時にリサーチしてきた京都の大学のパンフレットやら公式サイトやらを見せたあの時、「ここええやん」と聞いてやっぱり私は絵を金のなる木にできないやと決心して爪痕を残すつもりで制作に取り組みました。
そしてアマビエが流行る時、なるほど受験の方法が変わるらしい、えっ、zoom 使うの!?と恐らく進学校とか普通科が被害にあう中で私はアフェッティで対策していたので受験内容への対策に時間を割くことと、卒業制作に取り組めたので感謝しています。
私の受験はAOで体験授業を受けてレポートを提出する、対策のしようのないものだったので、どう対策するんだと思いがちだけれど、やることはアフェッティの延長線のようなものだったので9月中にゴールインさせていただき、ありがとうございました。
私にとってアフェッティは家…ではない、なんというか変な場所です。
塾程真面目ではない、出身校と書いた?あれはあの時の話。
卒業制作もやったので、教室でもない…部屋?
天井の開いた部屋が自分にはしっくりきます。
アフェッティだけでなくエルートもある今ならこれがベストかもしれません。
天井がない分、自由度の高さのツケとか、見えなかったことにも気づきやすいので。
それに一緒になってクロッキーやデッサンをやる人間なんてそうそういないし、いいと思います。
置かれた場所で咲きなさいではなく、鉢ごと動いて咲いていく姿勢の子を受け止める場やで、アフェッティは。
以上、約5年以上通った人間の言葉でした。
塾長メッセージ
高校生活の最後は、賞という賞をもらいまくっていたね。
自分の中で何かがストンって落ちたものがあってから、良い方向に向かっていったのだと思います。
あなたのお陰でデッサンもちょっとは上達しました。
ありがとう。
折り合いがつかず涙したあの日々が懐かしいです。
だいぶ強くなったね。
県外での新生活、頑張ってね。これからも応援しています。
投稿者プロフィール
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学習塾アフェッティ塾長が主に書いているブログ。
一般社団法人フリースクール愛媛 代表理事
(フリースクールエルート理事長)
・愛媛県フリースクール等連絡協議会 代表
・NPO法人えひめ放課後協力機構 理事
・(愛媛県校内サポートルーム設置事業における)
不登校児童生徒等支援連絡協議会 委員
静岡県生まれ。
2012年4月、愛媛大学在学中に「対話」と「自立学習」メインの学習塾「学習塾アフェッティ」を開塾。
2019年4月、平日昼間の学校以外の学び場の重要性に気付き、「フリースクールエルート」を開所。
2015年、“未来を切り拓く29歳以下ニッポン代表”としてNHK(Eテレ)U29で特集される。
2017年より愛媛新聞ピントゼミナールゼミ長として「次代を生き抜くメッセージ」の連載中。
第1回(2018年)・第2回(2019年)松山市人間力大賞受賞。
2018年、第32回人間力大賞(青年版国民栄誉賞)会頭特別賞受賞。
2022年、フリースクールエルートでの取り組みが、『ルポ 誰が国語力を殺すのか』文藝春秋(石井光太著)に紹介される。
<<メディア実績>>
U29出演・おはよう四国・greenz・愛媛新聞・朝日新聞・南海放送・他多数
<<講演実績>>
愛媛大学・愛媛県教育研究協議会・市内小学校・四国若者1000人会議・まつやま経営プラザ・他多数
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